持続可能な家で暮らす 長期優良住宅の基準とメリット

持続可能な家で暮らす 長期優良住宅の基準とメリット
家をたてたい
マリコ

前回はキッチンのリフォームについて教えてもらったけど、やっぱり出来るだけリフォームが必要ない丈夫で長持ちする家に住みたいわ。いちいち瑕疵が出ちゃう脆い家だとメンテナンスも面倒だし。やっぱり注文住宅を選ぶんだったら持続可能な家よね。

 

設計士
オジー

たしかにそう思うことは自然だよ。脆い家だとメンテナンスの必要も出てくるね。メンテナンスが楽でいつまでも丈夫で長持ちな家が良いよね。マリコさんは長期優良住宅の制度って知っているかな。

 

家をたてたい
マリコ

長期優良住宅… あっそういえばこの間、駅の近くを歩いていたら、長期優良住宅のノボリを掲げた注文住宅メーカーの社屋を見かけたわ。でも言葉は知っているけど、どんな制度かまではちょっとわからないわ。

 

設計士
オジー

よし、今回は長期優良住宅制度について説明しよう!これをクリアしていると、長期的に住める家という事が、国に認定されるとっても重要な制度だし、受けられるメリットも多いんだ。今回はちょっと細かく説明するね。

 

「長期優良住宅」は法律をクリアして国から認定を受けた家の事を指します。この記事でご説明する基準をクリアして長期優良住宅として認定を受けると、地震に強く丈夫で長持ちする家を手にすることができ、注文住宅を長く住み継いでいくことができます。でもマリコが言うように長期優良住宅を掲げているメーカーを多く見かけるけどその実態が分からないという方も多いかと思います。そこで今回は長期優良住宅って何だろうという皆様の疑問にお答えします。

長期優良住宅とは具体的にはどういう制度?

長期優良住宅とは2009年に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」という法律をクリアして認定を受けた家のことを指します。この法律の目的は道路、住宅などのインフラを持続可能な(ストックする)ものにするというものです。長期優良住宅に認定されるためには以下の基準をクリアしなければいけません。

 

1.耐震性:きわめてまれに発生する大地震に対して強く倒壊しにくい安心な家

2.耐久性
:100年間継続使用できるぐらい構造や骨組みがしっかりしていて長く住める家

3.維持管理・更新の容易性:住宅システム(配水管の点検・補修・更新)などメンテナンスが簡単にできる家

4.住戸面積
:良好な居住水準を確保するために必要な規模で暮らしやすい家

5.省エネ性能:断熱性能等の充実により省エネ性能が認められ地球にやさしく家計にやさしい家

6.居住環境
:地区計画建築協定などの基準に適合し地域の街並みと調和した家

7.維持保全:構造体に比べ耐用年数が短い配給水管などについて点検・補修・更新がしやすく長く快適に住み続けられる家

以上の条件をクリアすると長期優良住宅に認定されます。建築費は一般住宅よりも高額になりますが認定されて得られる恩恵は様々あります。

 

 

長期優良住宅のメリット

・経年劣化がないためメンテナンスの回数が減って長期間家を使用することが出来る。

・住まいの資産価値が高まり売買が有利になり中古市場の活性化にも繋がる。

・親から子へ、子から孫へ受け継いでいく中でトータルで住居費の負担が軽減される。

・環境への負荷を低減でき社会に貢献出来る。

・住宅ローンを減税出来る→一般住宅に比べ控除額が上がり、それが積もれば一般住宅より高い金銭的なメリットを受けることが出来る。

家をたてたい
マリコ

なるほどね~。長期優良住宅にするとこんなにも恩恵が受けられるのね。でもクリアしないといけない条件っていうのが少しわかりづらかったわ。叔父さん。もう少し詳しく教えてもらえないかしら。

設計士
オジー

よっしゃ!じゃあ次は長期優良住宅に認定される為の基準について、もっと深く掘り下げていこう。

長期優良住宅に認定される為の7つの基準

長期優良住宅に認定される為には7つの基準があります。下に7つの認定基準についてとは具体的にどういうものかを掘り下げてお届けします。

1.耐震性

建築基準法で定められている耐震基準を1.0とするとその1.25倍耐震基準を持たせる。

2.耐久性

床下のシロアリの食害がないか、配水管の劣化がないかということが確認でき交換出来るスペースとして33cmの隙間が床下に空いている。

3.維持・管理更新の容易性

床下に入る設備配管を交換出来るかたちにする。従来の家では基礎の下に配管が入っていたこともあるので、そういった事を防いで、配管の交換を容易にする。

4.住戸面積

一階の面積が40㎡を超え、延べ床面積が75㎡を超える。

5.省エネ性能

平成11年に法律で定められた次世代省エネ基準(住宅性能の断熱)をクリアする。

6.居住環境

地域の町並みと調和するということは都市計画の邪魔をしない家ということでもある。例えば細い道路を太くするといった都市計画をする際に、居住敷地に太くした道路が干渉してしまう場合や、公園を作る時に土地が居住敷地に干渉してしまう場合は、取り壊されてしまう可能性があるので、そういったエリアの外に建てられた住宅が長期優良住宅に認定される。

7.維持保全

住宅を作った後の点検が10年ごとに確実に点検出来るように構造されている。長期優良住宅では30年の維持保全計画が重要視されている。

家をたてたい
マリコ

ということは、1.25倍の耐震性をもっていて、床下に33cmの隙間が空いていて、配管が簡単に交換できて、一階40㎡全体75㎡を超えて、断熱性能があって、都市計画の邪魔をしなくて、10年ごとの管理がしやすい住宅が長期優良住宅に認定されるってことね。

設計士
オジー

簡潔に言えばその通りだね。そうして長期優良住宅に認定されることによってさっき言ったみたいなメリットがうけられるんだ。この際一番重要でみんなが気になる点が金銭的メリットだと思う。次は長期優良住宅に認定されることによって得られる金銭的メリットについて説明しよう。

長期優良住宅の金銭メリット

長期優良住宅に認定されることによって得られる最大のメリットは金銭的優遇といっても過言ではないでしょう。住宅ローンを利用して、住まいを購入した場合、ローン残高に応じて所得税の控除が受けられる住宅ローン控除を、長期優良住宅にする事によって増やす事が出来ます。

平成33年12月31年末までに入居した場合に一般住宅と長期優良住宅を例にとって解説します。

一般住宅の控除対象借入れ限度額
4000万円


長期優良住宅の控除対象借入れ限度額

5000万円

控除対象借入れ限度額が増えると控除率年1.0%の日本では一年の控除額が

一般住宅
40万円

長期優良住宅
50万円

となり10年間控除を受けた場合

一般住宅最大控除額
400万円

長期優良住宅最大控除額
500万円

10年で100万円差がついてきます。

家をたてたい
マリコ

なるほど長期優良住宅にすると10年でこんなにも差がついてくるのね。

設計士
オジー

そうなんだ。だから注文住宅に住む場合は長期優良住宅を検討に入れても良いかもしれないね。

まとめ
このように長期優良住宅制度に設けられているいくつもの厳しい基準を高いレベルでクリアした家は、建材の規格化によって安定した品質を保つことができメンテナンスも容易に行えるので、家族みんなで愛着をもって手入れをすることでいつまでも大切に住み継いでいくことが出来ます(*一部対応していない商品があります。)。またローンを組む際も長い目でみたら受けられるメリットがあります。注文住宅をお考えの方は長期優良住宅対応という面も視野に入れた家探しをしてみてはいかがでしょうか。