新築住宅における収納スペースの重要性と設計方法について

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マリコ

新築の収納スペースはどれくらい必要なのでしょうか?今ある物が収まり切ればそれで十分だと思いますが…

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オジさん

収納スペースの設計は後で後悔する人が多いのでよく考える必要がありますよ。基本的に多い分には越したことない。逆に少ないと整理整頓が付かなくなって汚い部屋になってしまいます。

新築住宅を設計する上で収納スペースは無くてはならない存在です。自宅のある物は日常生活において使わない物の方が圧倒的に多いのでそれらを保管するために収納スペースが必要になります。収納スペースが足りないと物の置き場所に困ってしまいますし、小さく設計してしまうと大きな物が入らなくなってしまいます。収納スペースの設計ミスは住宅そのものの設計ミスにも直結するので、今回ご紹介する収納スペースの種類や注意点を参考にして収納スペースの在り方について考えてみましょう。

収納は新築住宅においてとても重要

収納スペースは自宅の中にある普段使わない道具や物を保管するためのスペースです。自宅の中にある物は日常生活の中で使用する物は全体の内2割程度と言われており、残りの8割は使用しないので使う時まで収納スペースに保管しておく必要があります。

使用しない物を置きっぱなしにすると生活の妨げになってしまい見栄えも悪くなってしまいます。そのため収納スペースはどんな住宅にもなくてはならない存在と言えるでしょう。

物は時を重ねるごとに増えていく

収納スペースに保管する物はたくさんあります。季節家電、書籍、掃除用具、食品、衣類など特定の時期・タイミングにならないと使用しない物は使う時間よりも保管している時間の方が長くなります。

また保管する荷物は住宅に長く住むほどんどん増えていく傾向にあります。そのため新築住宅を購入した方は、住み始めから時を重ねるごとにどんどん荷物が増えるので、設計の時点で収納スペースを少なく見積もると後悔することになります。

住宅の収納スペースの種類

収納スペースは数多くの種類があり、それぞれの特徴や違った使い方があります。

押入れ

押入れは主に寝室にある収納スペースとして知られています。主に寝室で使う物を保管するので布団や季節柄使用しない衣類を保管してあります。数ある収納スペースの中でも特に広い部類に入るので寝室で使う物以外も一緒に保管することが出来ます。

クローゼット

クローゼットは主に衣類を保管するために使用します。中にハンガーを引っかけるためのフックがあるので背広やドレスなどの衣類を折りたたまずにそのままの形状で保管することも出来ます。最近ではウォークインクローゼットと呼ばれる収納スペースが人気となっています。これは人が歩いて入れる位の大きいスペースのクローゼットのことで、家族全員分の衣類をまとめて保管することも出来ます。

戸棚

戸棚は表面に扉が付いていて中に色々な物をしまうことを目的とした収納スペースのことです。大きく分けて住宅に備え付けられている物と家具屋で購入するタイプの2種類があります。備え付けの扉は主にキッチンの上部や床面に設置してあり、食器や食材を保管するために使用します。

家具屋で購入するタイプは様々な大きさがありリビングや書斎など好きな場所に置いてコーディネートすることが出来ます。戸棚には扉がガラス面になっているタイプもあり、中が透けて見えるのでおしゃれな食器や飾りとして見せたい小物をインテリアとして飾ることも出来ます。

下駄箱

下駄箱は玄関にある収納スペースで主に靴を収納するために使用します。中に複数の段差が入っており、大きな下駄箱の中でも複数の靴を整理して保管できるようになっています。最近ではシューズインクローゼットと呼ばれる大きい下駄箱も人気となっています。とても広いので靴だけでなく普段使わないアウトドア用品や玄関用の掃除用具も一緒に保管することが出来ます。

屋根裏収納

一戸建て住宅の中には屋根裏収納が設けてある場合もあります。屋根裏収納は最上階にあり、人が居座るだけの広さは無いものの収納スペースとしてはかなりの広さがあります。普段使わないスペースを使用するので生活の妨げにならずに物を保管できるという大きなメリットを含む収納スペースとしてとても人気があります。

物置

物置は外に設置する収納スペースです。アルミやステンレスで出来ており外で使用する掃除用具やアウトドア用品を保管するために使用します。広い庭やガレージのある住宅の場合、物置があると大変便利な収納スペースとして使用できます。

収納スペースの失敗例

新築住宅の収納スペースの存在はとても重要です。しかし重要だからこそ設計が上手くいかず、転居後に不満を漏らす方もたくさんいます。ちなみに全国的な調査で現在住んでいる自宅の収納スペースに不満を抱いている方は全体の約4割も存在します。ではその人達は一体どんな不満を抱えているのでしょうか?

収納スペースの数が足りない

自宅の収納スペースが足りないという意見が最も多い不満として挙げられています。荷物の量は常に一定ではありません。ほとんどの方は新居を購入してから年月が経過するごとに荷物がどんどん増えていきます。

特に家族住まいの住宅であれば子供の成長に合わせて衣服や学校で使用する道具などが増えていくので子供部屋の荷物は増える一方です。広いリビングや家族団欒のひと時を過ごせる空間にスペースを取ってしまうと物を置く場所がなくなってしまい、逆に豊かな生活が送れなくなってしまうこともあります。

奥行が狭い

掃除機・扇風機・ストーブ・布団などの収納スペースに保管しておきたい大きな荷物はたくさんあります。大きな荷物を保管するためには中が広い収納スペースが必要となりますが、奥行が狭いと折角の収納スペースを有効活用出来ないことがあります。

特に寝室のクローゼットは衣服を保管するためだけなので奥行きが狭い場合も多々ありますが、そうなると夏の時期に使わない羽毛布団などは収納できずに困ってしまいます。そのため収納スペースとは数多くあればいいわけではなく、中の広さも考えなければなりません。

風通しが悪い

これはキッチンの戸棚や玄関の下駄箱によく見られる不満です。湿気が溜まりやすい、または湿気によって状態が悪くなる物を保管する際は中の換気も重要になります。戸棚や下駄箱は閉め切っていると中の空気が全然出入りしないので湿気もそのまま中に溜まってしまいます。そうすると収納スペースの中の食材や脱いだ靴に湿気が付着して、やがてカビが発生してしまいます。

せっかく長く使用するために収納スペースに保管したはずなのに、放置して置いたせいで状態が悪くなってしまっては元も子もありません。カビが生えたら困る物を保管する際は収納スペースの広さだけでなく風通しにも気を使う必要があります。

欲しい場所に収納スペースが無い

収納スペースは生活する上でたくさん必要になるので多くあることに越したことはありません。しかしただ単にたくさんあればいいというわけでもありません。なぜならば不要な場所に収納スペースがあっても意味が無いからです。

例えばリビングにばかり戸棚やクローゼットが集中していた場合、キッチンで使うべき調理道具や寝室で着替えるための衣服をリビングに置かなければならなくなります。そうすると他の部屋とリビングを無駄に行ったり来たりしなければなりません。これを毎日続けるとかなり煩わしい思いをすることになるので、新築の設計時には「どこにどれだけの収納スペースが必要なのか?」を考える必要があります。

入れた物が取り出しづらい

収納スペースは物を保管するため、また整理整頓するために存在します。しかしただ単に入れればいいというわけではありません。物を保管した以上それを取り出す日がいつかやって来ます。その時にとても取り出しづらい状況になっていると収納スペースとして優秀であるとは言えません。

 

効率の良い収納スペースの取り方を考える

住宅に置いて収納スペースは無くてはならない存在なので、新築を設計する際も理想的な収納スペースのあり方を考えなくてはなりません。まず新築の間取りの内どれくらいの割合を収納スペースに割くべきか?という事ですが、理想的な収納スペースの割合は一戸建ての場合12~15%の収納率が理想的と言われています。それより収納スペースが少ないと生活に支障が出る可能性があるので注意してください。

生活導線を考える

収納スペースは日常生活に使用しない物を保管して室内のスペースを確保するために存在します。そのため住人の生活導線に沿った収納スペースの在り方を考える必要があります。基本的に収納スペースに保管する物は使用する部屋にある収納スペースに保管するべきでしょう。例えば寝具や衣類は寝室の押入れへ、食器や食材はキッチンの戸棚へというようにその場で取り出してすぐに使える状態であることが理想的であると言えます。

見せる収納と隠す収納

収納スペースは物を保管する以外にも物を見せるという手法もあります。ほとんどの収納スペースは戸棚や押入れの様な物を隠すタイプとなっていますが、本棚やガラス棚などの保管した物を見せる収納もあります。腰高サイズの戸棚ならば上に小物を置いてインテリアとして使用することも出来ます。

綺麗にしまう

収納スペースは中に物を入れられる広さが限られているので広さを最大限に有効活用する必要があります。その方法は物を綺麗にしまうことです。置き方が雑だと余計なスペースを使ってしまうので、せっかくの広い収納スペースも無駄になってしまいます。衣服は畳む、食器類は重ねるなどの綺麗な保管方法を徹底するようにしましょう。

断捨離も必要

どうしても収納スペースに物が入りきらない場合は中にある物を捨てることも必要になります。収納スペースの広さは限界があるので、保管してある物を減らせば別の物を入れられるようになります。

住宅に長く住んでいるとついつい物が溜まりがちになってしまいますが、不要な物は思い切って捨ててしまいましょう。捨てていいかどうか分からない場合には「1年間使わなかった物は捨てる」などといった分かりやすい基準を決めて断捨離を試みてみましょう。

まとめ

収納スペースは住宅においてとても重要なポジションです。数が足りなくて後悔することは勿論のこと、奥行きの狭さや設置する場所も失敗例として考えられます。自宅に保管してある物の数と種類に合わせて収納スペースの設計を考えることと、これからどんな物が増えていくかを予想することが理想的な収納スペースを導き出すヒントとなるでしょう。

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